「むぅ……。わたしもご一緒したいです! 分かりました……声をおかけしますよぅ……」エリーは、ぷくーと頬を膨らませて不満げな様子を見せたが、結局は引き下がって調理に戻った。その姿は、まるで拗ねた子どものようだった。
「悪いな。頼んだぞ……」と言い、ユウは魔法や剣の練習をしていた庭のような開けた場所へ来た。座るのにちょうど良い倒木があったので、俺が休憩の時に座っていた場所へユナをそっと座らせた。
「そこで大人しくしてろよ?」ちょこんと座るユナに向かってユウは優しく言った。
「はぁい♪ ユウ兄ぃ!」ユナは屈託のない笑顔で答え、その瞳はユウだけを映しているかのようだった。どうやら「ユウ兄ぃ」と呼ぶことに決まったみたいだな……。その呼ばれ方は、ユウの心を少し照れさせた。
今回は魔法の練習と言っても、攻撃魔法ではないから危険性は少ないはずだ、とユウは自分に言い聞かせた。
的は何にしようか……日当たりが悪くなり切った切り株に、幼少期に着ていた服を被せた。ボロボロだが、魔法で洗浄できるか試すにはちょうどいい。
「わっ。それ……欲しいなぁ……ユウ兄ぃ! わたし、それ着る!」後ろから突然声を掛けられた。ユナの声は弾んでおり、その瞳は服に釘付けになっている。
いや、魔法の練習をさせてくれ……。攻撃魔法じゃないからボロボロに引き裂いたり、燃やしたりしないし、とユウは心の中で思った。
「攻撃魔法じゃないから安心しろって。練習が終わったら、好きにしてくれなー」ユウはそう言って、ユナを安心させようとした。
「うん! わかったぁ。ありがとーユウ兄ぃ♪ ねぇねぇ……それ、ユウ兄ぃが着ていた服?」ユナは身を乗り出すようにして、キラキラと目を輝かせながら聞いてきた。その視線は、服というより、それを着ていたユウ本人に強い関心があることを示しているかのようだった。
「あぁ、そうだけど? 小さい時に着ていた服だな」
「あぁ〜良かったぁ! 欲しいって言ったけど、知らない人が着た服だったらどうしようかと思ったぁ。えへへ……♪ ユウ兄ぃの小さい時かぁ……。うふふぅ♡ 可愛かっただろうなぁ……」
それ、どこかでも聞いた記憶があるセリフだな、とユウはエリーの言葉を思い出した。
そんな事を思いつつ、ユウは手を翳し、服を洗浄と乾燥させるイメージをしながら魔法を放った。彼の指先から、微かな魔力が放出されるのを感じる。
すると、野球ボール大の水球が放たれ、的へ目掛けて飛んでいった。バシャッという音とともに的の周りに水が渦を巻き、服の汚れがみるみるうちに落ちていく。水流の渦が消えるとともに、服は完全に乾燥していた。
見た感じ、服へのダメージはなさそうで……成功かな? あとは、自分の汚れた足で試すか……痛みがあるかは分からないしな。ユウはそう自問自答した。
イメージを少し変えて……全身をキレイにするなら温水のイメージをしないと、冷たい水だと抵抗があるよな、と彼は試行錯誤する。
自分の足に魔法を放つと、温かなお湯で包まれる心地よさに、足がキレイになっていく感じがした。ふわっと風を感じると濡れた感じもなく、サッパリとした感じだけで痛みもなかった。
よし。成功だな。汚れもなくなり痛みもなしだし。さっそくユナへと声を掛けようと思い、振り返ると、不満そうな表情をしたユナが的をじっと見つめていた。その表情には、どこか拗ねたような感情が滲んでいる。
「ど、どうしたんだよ。不満そうだけど……」ユウは不満そうな表情のユナに優しく尋ねた。
「……服が、キレイになっちゃった……」と、小さくユナが呟いた。その声は、心底残念そうな響きを帯びていた。
「着るなら、きれいな服が良いだろ?」収納で保管されていたからといっても、状態は劣化はしていないけど……子供の頃に着ていた服で、洗濯はしてあるけど……自分で洗濯をしたから……臭いとか汚れはしてたからな、とユウは説明した。
今回は、魔法で汚れも臭いも完全に取り除いた状態だぞ? 普通、キレイになって喜ぶところじゃないのか? と思い、エリーの事を思い出すと、匂いがして落ち着くとか言っていた気がする。その記憶が、ユナの反応の理由を悟らせた。
「あぁ……ほら。これ……」ユウは収納から別の、まだ洗われていない服を渡した。土や汗の匂いが微かにする、彼自身の匂いが染み付いた服だ。
「わぁ。これ、これ……♪」
ユナは嬉しそうに俺の服を抱きしめ、深く匂いを嗅いでいた。……こいつら、変態なのか? いや……俺も好きな人の匂いは嗅ぎたい気持ちはわかる……。エリーの匂いは嗅ぎたいとは思っているしな。ユウは内心で苦笑した。
「ユナ、お前をキレイにするからな。大人しくしてろよ」と言うと、ユナは慌てだした。
「ちょ、ちょっと待って、これ……持ってて」と、ユウの服を渡そうとしてきた。あぁ……これを持っていたら、一緒にキレイになっちゃうな。危ない危ない……。
ユナに洗浄魔法を掛けると、見た目がガラリと変わった。汚れた肌は透き通るようにキレイになり、ボサボサだった髪の毛もサラサラと風になびいてキラキラと輝いていた。
「き、キレイになったな……」ユウは思わず呟いた。まるで魔法でもかけたように美少女になっているじゃないか。さっきまでは、その辺にいる農民の娘だったのに、今では見違えるほどの美少女になっている。可愛らしいとは思っていたけれど、ここまで変わるとは思わなかった。
「……そうですかぁ……うぅ……。手伝ってもらえると嬉しいです」 エリーとユナが俺を見つめてきた。「ま、エリーが、そう言うなら俺は構わないが……」と俺は呟いた。「わぁ……。やったぁ〜♪ ユウ兄ぃのお嫁さんになるぅ〜」とユナが甘えるように言ってきた。 いや、話が変わってるぞ!? でも、まあ……よく年上に憧れて、そう言ってくるやつだよな。俺も友人の姉に憧れて……付き合えたらな〜とか、結婚できたらな……とか思っていたな。「良いんじゃないのですか。ユウさんが良ければ……」とエリーが笑顔で答えていた。 そうだよな。無邪気に言っているだけだし……否定するのも可哀想か。さすがはお姉さんのエリーだな!「そうか。そう言ってもらえて嬉しいぞ。ユナ」と返した。「え!? わ、わわぁ……!! やったぁ〜♪ ほんと!? ウソじゃない? ユウ兄ぃのお嫁さんだぁ〜〜〜!!」と、想像以上の反応に驚いた。「ユナちゃん、おめでとう♪ でも、家事も手伝ってくださいね……。わたし、苦手なので……」と、リアルなことを言いだした。 あれ? エリーの反応も……思ったのと違うんですけど!? リアリティーがありすぎるぞ? ここは、「ユナちゃん、良かったね」とかじゃないのか?「え? お、俺……エリーと結婚してるんだよな?」不安になり確認した。「え? はい。しましたよね♪」と恥ずかしそうに答えた。「ユナとは……?」と聞き、エリーを見た。「……はい? 今、ユウさんがお認めになりましたよね? あ、あぁ……は
俺の反応を見て、ユナがいたずらっ子のようにニヤッと笑った。「わたし、きれいになったぁ? ねぇ……にしし♪ ユウ兄ぃ〜ユウ兄ぃ〜わたしの服を返してぇー♪」 そう言ってきたので、預かっていた俺の小さな頃に着ていた服を返した。 服を受け取ると、その場でユナがワンピースを脱ぎだした。せっかくキレイになったのに……わざわざ洗濯はされてるけど、少し臭う服に着替えるのか……と思うけど、それが落ち着くんだろうな。 じゃなくて……「俺が、いるんだけど!?」と慌てて言った。 ワンピースを脱ぐと、色白の肌が色っぽく見え、胸のふくらみやピンク色の小さな乳首に目が行ってしまう。ユナが履いていた下着に目を移すと、白いドロワーズではない下着で、ところどころ破れて穴が空いていた。恥ずかしそうに後ろを向くとお尻の部分が破れていて、その穴からきれいな割れ目が見えていた。 太ももは色っぽく、色白ながらも健康的なほんのりとしたピンク色をしていて、柔らかそうだった。ぼんやりと見とれていると、俺が渡したシャツをユナが着てしまった。しかし、それがまたかなりエロい格好になっていた。エリーの時もそうだったが、少しだぼだぼのシャツが下着を隠す程度の丈で……まるで超ミニスカートのワンピースのようだ。太ももは丸見えの状態で、下着がちらちらと見えている。「ん? だって……わたしが気を失ってる時に、体を調べたんでしょ? ってことは……わたしの裸を見たんでしょ……? ねぇ……」 ユナにジト目で見つめられた。「調べたっていっても、魔法を使って武器の所持とか……毒を持ってるかを調べただけだって! 言い方が悪かったな……」 そう言いながら、俺は顔を逸らした。 顔を逸らしたが、ワンピースから出ている部分は健康そうな小麦色に日焼けをしていて、服で隠された
「むぅ……。わたしもご一緒したいです! 分かりました……声をおかけしますよぅ……」エリーは、ぷくーと頬を膨らませて不満げな様子を見せたが、結局は引き下がって調理に戻った。その姿は、まるで拗ねた子どものようだった。「悪いな。頼んだぞ……」と言い、ユウは魔法や剣の練習をしていた庭のような開けた場所へ来た。座るのにちょうど良い倒木があったので、俺が休憩の時に座っていた場所へユナをそっと座らせた。「そこで大人しくしてろよ?」ちょこんと座るユナに向かってユウは優しく言った。「はぁい♪ ユウ兄ぃ!」ユナは屈託のない笑顔で答え、その瞳はユウだけを映しているかのようだった。どうやら「ユウ兄ぃ」と呼ぶことに決まったみたいだな……。その呼ばれ方は、ユウの心を少し照れさせた。 今回は魔法の練習と言っても、攻撃魔法ではないから危険性は少ないはずだ、とユウは自分に言い聞かせた。 的は何にしようか……日当たりが悪くなり切った切り株に、幼少期に着ていた服を被せた。ボロボロだが、魔法で洗浄できるか試すにはちょうどいい。「わっ。それ……欲しいなぁ……ユウ兄ぃ! わたし、それ着る!」後ろから突然声を掛けられた。ユナの声は弾んでおり、その瞳は服に釘付けになっている。 いや、魔法の練習をさせてくれ……。攻撃魔法じゃないからボロボロに引き裂いたり、燃やしたりしないし、とユウは心の中で思った。「攻撃魔法じゃないから安心しろって。練習が終わったら、好きにしてくれなー」ユウはそう言って、ユナを安心させようとした。「うん! わかったぁ。ありがとーユウ兄ぃ♪ ねぇねぇ……それ、ユウ兄ぃが着ていた服?」ユナは身を乗り出すようにして、キラキラと目を輝かせながら聞いてきた。その視線は、服というより、それを着ていたユウ本人に強い関心があることを示しているかのようだった。「あぁ、そうだけど
それに、手を見たが剣術やナイフを扱っているような跡もなかった。体も訓練をして鍛えた感じもなく、訓練でできる傷さえもなかった。それに、本人が言っている通り……食事は満足に取れている様子はなく、体は痩せ細っていた。「飯を食って落ち着いて話すか……」森を彷徨っていて衰弱した感じではなく、普段から食事を与えられていなかった感じもする。その痩せた体つきは、彼に同情を抱かせた。「え!? ごはん!? わ、わぁ……たべるっ! 食べるっ!」少女は嬉しそうに返事をした。その瞳には、飢えと希望が入り混じっていた。「悪いが、お前が気を失っている時に……体を調べさせてもらったからな。武器とか持っているかもと思って……」後々バレて文句を言われても嫌だしな、とユウは正直に告げた。「あ、うん。べつに……いいよ。こんな場所をうろついている子は、いないもんね〜」少女は笑顔でユウを許してくれた。その無邪気な笑顔に、ユウの心の氷は完全に溶けた。「俺は、ユウだ。外で料理を作ってくれている女性は、エリーだ。お前の名は?」ユウは優しく自己紹介をした。「わたしは、ユナだよ。よろしくね」と、可愛く微笑んだ。その名前は、彼の心に温かい響きを与えた。 ユナは話の通りに農民の子供の格好をしていた。ツギハギだらけで、あちこち破れてボロボロになったワンピースは、薄汚れて元の色も判別しがたいほどだ。全身は土や埃で覆われ、まるで長い間野をさまよっていたかのよう。その細い腕や足は骨ばっていて、見るからに栄養が足りていないのが分かる。顔色も青白く、目の下には深い隈ができており、今にも倒れそうなほど衰弱しているのが見て取れた。 髪の毛は茶色でボサボサのロングヘアーだ。だいぶ臭っていたが、本人が悪いわけではないので文句は言えない。食事ができるまでに臭いをどうにかしないとな。 確か、アニメとかだと水と風の魔法で洗浄魔法ができるんだよな。とはいっても、いきなり本人で試すわけにはいかない。衰弱している少女にもし攻撃魔法になってし
エリーは優しく微笑みながら、ユウの背中から手を離した。「はい。お疲れ様でした」とユウを洗い終えて満足そうに言うと、エリーは川の水で手を洗いながら、ユウに甘い微笑みを向けた。 エリーに声を掛けられたので、つい後ろを振り向いてしまい、ユウの視線は目の前に現れたエリーの豊かな胸に吸い寄せられた! 目線は自然と胸に行く。 色白で透き通るような肌に……薄ピンク色の乳首……あまりにもキレイすぎる。ぷっくらと盛り上がった胸は、見るからにやわらかそうで、彼の理性を揺さぶる。それに……体つきも女性らしい、美しく、そして官能的な曲線を描いていた。 視線を下げるとアソコは足を閉じられており見れなかったが、瑞々しく艶めかしい太ももは、健康的な丸みを帯びており、水に濡れてさらに艶めかしく映る。そして、普段の服の下に隠されている、小さなへそが目に入った瞬間、ユウの心臓は高鳴り、全身を熱が駆け巡った。それは、まるで禁断の秘密を覗き見ているかのような背徳的な興奮だった。「そんなに見ないでください! 恥ずかしいです……」と言い、エリーは両腕で胸を覆い隠した。その仕草すら、ユウには愛おしく見えた。「キレイだから、ついな」とユウは申し訳なさそうに言いながらも、その表情は残念そうだった。「そんなに見たいのでしたら……寝る時に見てください。ここですと人が来たら困りますので……」「ああ、悪い……」……ん? え、夜見せてくれるの!? ユウの頭は喜びと驚きでいっぱいになった。 水浴びが終わり、帰り支度をして、ユウは緊張しながらもエリーと手を固くつなぎ、帰路についた。♢予期せぬ来訪者 川の帰り道、エリーと手をつなぎながら、ユウは彼女の甘い言葉と、夜への期待に胸を躍らせていた。興奮を覚えて、なかなか落ち着かない。 エリーもまた、ユウをちらちらと見ては頬を赤らめており、二人の間には甘く気恥ず
随分と魚が釣れたので帰ろうかと思っていると、エリーがひょいと川を渡って近寄ってきた。「ユウさん、どうですか? たくさん釣れましたよ♪」 エリーは嬉しそうに言いながら、ユウの釣果を確認した。ユウは心の中でドキドキしながらも、エリーの無邪気な笑顔に心が和んだ。「そうだな。そろそろ帰ろうか」ユウは微笑みながらエリーに答える。「あ、あのぅ……ここは、人は来るのですか?」とエリーが、恥ずかしそうに、しかし真剣な眼差しで聞いてきた。「いや、この辺りで人を見たことは無いな」とユウが答えるのを聞くと、エリーは安心した表情を浮かべ、川の方を見つめた。その瞳には、何らかの意図が宿っているようだった。「川に入っても大丈夫ですか?」エリーがもじもじしながら聞いてきた。その仕草は、まるで小さな子供がおねだりをするかのようだ。「ああ、大丈夫だと思うぞ」とユウは答えた。 エリーは嬉しそうに笑い、躊躇なく川に足を踏み入れた。その冷たさに軽く驚きながらも、楽しそうに水を感じていた。水に触れるたびに、彼女の白い足が光を反射してきらめく。 ユウはエリーの無邪気な姿を見て、自然の中で心からリラックスしていることに心が和んだ。二人は静かな川辺で、楽しいひとときを過ごしていた。「あのー!ユウさん……周りを見張ってください。ユウさん以外に見られたくないので……!」と、エリーが言いだした。その声には、少しの焦りと、確固たる決意が込められている。 ん? 見張り……? なんで見張り? 見られたくない……って!? ユウの頭の中は疑問符でいっぱいになった。「え、分かった!」俺は動揺しながらも、反射的に返事をした。 見張りをしなくても、ここまでたどり着ける人間はいないと思うが……一応な、とユウは自身の周囲を警戒するように見渡した。 ♢無邪気な誘惑と秘めた情熱 すると、エリーがひらりと服を脱ぎだし、純白のパンツ一枚になった。ユウはその予想外の光景に驚きつつも、エリーの頼みに応じて周囲を見張ることにした。エリーの無垢な姿を前に、ユウの心臓はドクドクと激しく高鳴っていた。